田辺城跡で、礎石建物跡、石敷き遺構が見つかりました



 三重県埋蔵文化財センターでは、東海環状自動車道建設事業に伴い、平成29年度から、いなべ市北勢町田辺にあります田辺城跡(たなべじょうあと)の発掘調査を開始しました。今年度は3,500㎡の発掘調査を行い、礎石建物(そせきたてもの)や石敷き遺構が見つかりました。周辺からは戦国時代のものと考えられる土師器(はじき)皿・羽釜(はがま)、瀬戸や美濃で焼かれた陶器皿や擂鉢(すりばち)、常滑で焼かれた陶器鉢などが見つかっており、遺構もこの時代のものと思われます。
 この成果を広く皆様に知っていただくために、下記のとおり現地説明会を開催いたします。

                   記

1 日 時   平成29年9月23日(土・祝)午前10時00分から午前11時00分まで
2 会 場   田辺城跡発掘調査現場(いなべ市北勢町田辺)
 ※車で来場の場合
   国道365号「東村」交差点を阿下喜方面へ、県道5号(北勢多度線)「阿下喜」交差点を北進
  し、県道25号(南濃北勢線)を直進して海津方面へ、県道607号(鼎田辺線、「熟人荘パーク
  ゴルフ場」の看板が目印)へ左折し、「熟人荘パークゴルフ場」方面へ。熟人荘より約1km先が
  発掘調査現場です。
   当日は「熟人荘パークゴルフ場」駐車場または多奈閇神社駐車場をご利用ください。
 ※公共交通機関をご利用の場合
   三岐鉄道北勢線阿下喜駅より北西へ 徒歩約2時間30分
3 説明者   三重県埋蔵文化財センター職員
4 参加方法  どなたでも参加できます。直接会場までお越しください。(事前申込不要)
5 調査の概要 
   田辺城跡は、いなべ市北勢町田辺に所在します。今回は、城跡の北辺を調査し、戦国時代のもの
  と思われる礎石建物(そせきたてもの)や石敷き遺構が見つかりました。
   調査区北部では、2~3m間隔で平らな面を上にして置いた石列が見つかりました。石の上に柱
  を据えた礎石建物と考えられます。その北側からは、一辺約4mの方形で北・西・南側に石を立て
  て並べ、内側に平らな面を上にした石が敷かれている遺構が見つかりました。蔵などの建物跡と考
  えられます。
   調査区南部では、現況から周囲を盛り土で囲んだ土塁(どるい)と思われる高まりが残っていま
  す。その内側の西端中央部から、一辺約3.2mの方形で石を敷いた石敷き遺構が見つかりました。
  北部のものと比べると小規模で石を整然と並べた様子は見られません。そのほか、いくつかの柱穴
  と思われる小穴が見つかりました。土塁については、今後造られた時期や、土塁より古い時代の遺
  構や遺物がないか調査していきます。
   出土遺物は、戦国時代(15世紀後半から16世紀後半)頃の土師器(はじき)皿・羽釜(はが
  ま)、瀬戸美濃で焼かれた陶器皿・擂鉢(すりばち)、常滑で焼かれた陶器鉢などが出土していま
  す。
   今回の現地説明会では、見つかった遺構・遺物を現地で直接ご覧いただくことができます。
   ぜひこの機会にお越しください。
6 その他
(1)小雨決行。ただし、激しい雨の場合は中止します。
   なお、当日の午前9時00分時点でいなべ市に暴風警報・大雨特別警報が発令されている場合も
  中止します。
(2)連絡先
   三重県埋蔵文化財センター 調査研究4課 水谷 豊
   三重県埋蔵文化財センターいなべ整理所 0594-72-8955
   公用携帯(当日)090-8552-4248
         
 




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