愛知県陶磁美術館 テーマ展示 京都市陶磁器試験場の釉薬研究と小森忍 を開催します



愛知県陶磁美術館 テーマ展示

京都市陶磁器試験場の釉薬(ゆうやく)研究と小森忍(こもりしのぶ)

-寄贈・堀田毅(ほったたけし)コレクションを中心に-

会期:平成30年1月20日(土)~3月21日(水・祝)

 京都市陶磁器試験場(1896-1919)は、陶磁業界の発展に寄与するため、釉薬をはじめとする技術的・デザイン的改良に取り組みました。
 その釉薬研究の中心的存在が、同試験場の技師で後に陶芸家として活躍した、小森忍(1889-1962)でした。小森が在籍した期間(1911-1917)には、古今東西の釉薬研究がなされ、その成果は京都から全国へと広がり、また輸出向け制作のみならず、美術的な制作にも広く影響を及ぼしました。また、河井寛次郎(かわいかんじろう)、濱田庄司(はまだしょうじ)が小森の後進として在籍し、彼らも小森に多大な影響を受け、独自の道を模索しました。
 やがて、小森は試験場を離れ、中国に渡り中国陶磁の研究に没頭し、帰国後は瀬戸や北海道の江別などを拠点に、華々しく制作活動を続けました。
 本展では、堀田毅氏から、平成25年度に寄贈を受けた小森忍の貴重な作品を中心として、京都市陶磁器試験場時代の釉薬研究の試作品・参考品などをあわせて展示し、近代の陶磁器制作の動向を紹介します。

1 会  期     平成30年1月20日(土)から3月21日(水・祝)まで
          *休館日:毎週月曜日(ただし、2月12日(月・振休)は開館、13日(火)は休館)
2 開館時間   午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
           *ただし1月20日(土)は開会式のため、観覧は午前11時から
3 会  場     愛知県陶磁美術館 地下1階第7展示室・2階特設コーナー
4 主  催     愛知県陶磁美術館
5 後  援     愛知県教育委員会・愛知高速交通株式会社(リニモ)
6 主な展示作品         別紙のとおり

みどころ

◆孔雀釉鳳耳古銅(くじゃくゆうほうみみこどうつぼ)(小森忍・作)をはじめとする、堀田毅氏寄贈の作品23点を初公開します。
 
小森のきわだった釉薬技術が発揮された作品を御堪能いただけます。
小森の釉薬調合を解き明かす資料類も併せて初公開いたします。
 
知られざる小森の釉薬の一端を記したノートなどを展示します。
小森の制作活動や、釉薬研究について紹介する特別講演会を2回行います。
7 関連行事
(1)記念講演会1 「陶芸家小森忍の生涯(仮)」
   日時:平成30年1月28日(日) 午後1時30分から午後3時まで
   講師:服部文孝(はっとりふみたか)氏(瀬戸市美術館長)
   *聴講無料、予約不要
(2)記念講演会2 「京都市陶磁器試験場の釉薬研究と小森忍の釉薬(仮)」
   日時:平成30年2月18日(日) 午後1時30分から午後3時まで
   講師:横山直範(よこやまただのり)氏(元・京都市産業技術研究所研究部長)
   *聴講無料、予約不要
(3)担当学芸員によるギャラリートーク
   開催日:1月20日(土)、2月3日(土)、24日(土)、3月10日(土)、21日(水・祝)
       * 各日午後1時30分から午後2時30分まで
       * 予約不要、参加無料(ただし、本展観覧券が必要です)
●各イベントの詳細につきましては、当館公式WEBサイトを御覧ください。
  公式WEBサイト http://www.pref.aichi.jp/touji/

〈観覧料〉
 一般400円(320円) 高校・大学生300円(240円) 中学生以下無料
 *( )内は20名以上の団体料金

とうじっち

堀田毅(ほったたけし)コレクションとは
  

平成25年度に堀田毅氏から寄贈された、小森忍作品(25件)や瀬戸の陶芸家の作品(43件)など、現代陶芸を中心とした計120件の作品からなるコレクションです。

別紙 主な展示作品 

(※高解像度の広報用画像がございます。担当までお問い合わせください。)

孔雀釉)鳳耳古銅壷

孔雀釉鳳耳古銅壷(くじゃくゆうほうみみこどうつぼ) 1928-1950年(推定)
小森忍 愛知県陶磁美術館蔵(堀田毅氏寄贈)
 孔雀釉(くじゃくゆう)は、小森が中国古陶磁研究の中で炉均窯の釉薬研究から生み出した独自の釉薬で、その特徴は釉薬の流れと斑文が孔雀の羽を想わせるところである。本作品は、これまで知られる小森の孔雀釉作品の中でも最高レベルのもので、赤からオレンジ、緑色と複雑な色彩変化が現れたものである。小森はこの釉薬を用いて、高い装飾効果を上げることを得意とした。

辰砂花文花入

辰砂花文花入(しんしゃはなもんはないれ) 1921-1927年(推定)
小森忍 愛知県陶磁美術館蔵(堀田毅氏寄贈)
 辰砂釉(しんしゃゆう)は釉薬研究の第一人者・小森が最も得意としたもので、小森の代名詞とも言える。本作品の釉調はそれに違わず、鮮やかで艶やかな赤色が自然なグラデーションをなしている。

青磁耳付花瓶

青磁耳付花瓶(せいじみみつきかびん) 1915年
京都市陶磁器試験場 個人蔵
 京都市陶磁器試験場は、1915(大正4)年、大正天皇の御大典にあわせ、この青磁耳付花瓶を献上した。青磁は従来誰もが釉薬のみで色調再現を試みていたが、同試験場は様々な研究の結果、土に青色に発色する材料を混ぜ込むことで、より深みのある色調表現を狙った。その成果を御大典に示したのであるが、この研究の中心人物こそ、小森忍であったと推測される。

青華釉裏紅梅花文仙餐瓶

青華釉裏紅梅花文仙餐瓶(せいかゆうりこうばいかもんせんさんぴん) 1941-1943年(推定)
小森忍 愛知県陶磁美術館蔵(堀田毅氏寄贈)
 小森と言えば、釉薬がクローズアップされるが、堀田コレクションにある本作は釉薬の下に絵を描く、青華(日本では染付)、釉裏紅(銅による赤色の発色)といった絵付けの技法も行い、また、緊張感と品位のある形状の制作も得意としていたことを知ることができる。

お問い合わせ

愛知県陶磁美術館
担当:佐藤、佐久間
電話:0561-84-7474
内線:359,361



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