雑穀キヌア特産品に 富士見に生産組合発足 – 長野日報







黄色く色付き、収穫期を迎えたキヌア=昨年8月、富士見町

健康食品として関心が高まっている南米原産の雑穀、キヌアの生産者組合が富士見町に発足した。栽培している農家や新たに始めようとする人、高校など幅広い会員で組織。初年度となる今年は会員が品種ごとの生育状況を確認しながら育て、今後、本格的な販売につなげ、町の特産品にしたい考えだ。

キヌアは、ボリビアやペルーが原産の1年草。厳しい条件の土地でも栽培が可能なことから、国連食糧農業機関(FAO)が世界の食糧危機や飢餓を救う有望な作物として2013年を「国際キヌア年」に制定。一方、栄養バランスといった健康効果がテレビ番組などで取り上げられ、日本でも人気が高まっているという。白米に混ぜて炊いたり、スープや雑炊、サラダに入れたりしてもいいという。種をまいてから収穫までは4カ月ほど。

キヌアの普及、生産者育成などを目的に昨年発足した日本キヌア協会の日高憲三事務局長=東京都=が、同町立沢で八ヶ岳アルパカ牧場を運営する富士見ファーム青少年育成センターにキヌアを紹介。同社が昨年、キヌアを育て販売したことが生産者組合組織化のきっかけになった。

名称は「八ヶ岳キヌア生産組合」。会員は現在のところ同社や富士見高校、町内の障がい者自立訓練事業所など3団体と2個人。富士見高校は各品種の生育研究といった生徒の授業に取り入れる計画。

17日は富士見グリーンカルチャーセンターに会員が集まり、初顔合わせをし栽培計画などを話し合った。日高事務局長は「キヌアは世界各国に栽培が広がりつつあるが、日本では生産が進んでいない。南米アンデスと気候、風土が似ている富士見町は栽培に適していると思う」とした。4年ほど前から栽培し、みそ汁に入れて飲むなど自家消費をしている町内の農家は中性脂肪やコレステロール、血圧の改善といった健康効果の実体験を話した。入会した60代の男性は「健康にもいいという。遊休農地で栽培してみたい」と話していた。

今年は、日高事務局長の便宜で南米産の種を会員が育てる。生産拡大に必要な農業機械の購入も計画。組合は、キヌアを町の特産品にするとともに遊休農地解消への波及効果も期待している。








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