中切上野遺跡で縄文時代の竪穴建物が複数見つかりました



 前回の調査だよりで、縄文時代の竪穴建物が見つかったことを報告しましたが、その後も複数の竪穴建物が見つかっています。今回はそのうちの2軒を紹介します。
下の写真は2軒の竪穴建物の調査風景です。手前(竪穴建物A)と奥(竪穴建物B)にそれぞれ竪穴建物が見えます。

竪穴建物の調査風景

竪穴建物Aの様子です。平面形状は四隅が丸くなり、四辺も緩やかに弧を描いています。壁面は緩やかに立ち上がり、擂鉢(すりばち)状の形状をしています。

竪穴建物Aの様子

建物中央には炉を検出しました。わずかに床を掘り窪めて炉にする、地床炉(じしょうろ)と呼ばれるものです。焼けた土も観察できました。この竪穴建物は出土した土器などから縄文時代前期のものと考えられます。

炉の検出状況

竪穴建物Bの様子です。平面形状は隅丸方形で、壁面はほぼ垂直に立ち上がり、床面は平坦です。

竪穴建物Bの様子

この建物中央にも炉を検出しました。石を四辺に配置して作った石囲炉(いしがこいろ)と呼ばれるものです。焼けた土の上には土器が置かれていました。この竪穴建物は出土した土器などから縄文時代中期のものと考えられます。

石囲炉

同じ縄文時代の竪穴建物といっても、時期などによってさまざまなつくりのものがあることが分かります。今後の調査においても、竪穴建物がさらに検出されることが予想されますので、どんなつくりの竪穴建物が発見されるか楽しみです。

 

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